koruritsumugi’s diary

五十路の日々をぽつぽつ綴ろうと思います。

ボスのことば

こんばんは。koruriです。

 

急にボスのことばを思い出したので、書いておこう。

 

前の会社を退職して、今の会社に就職したのは数年前。

転職してはじめて経験することが多く、毎日どきどきしていた(し、楽しかった)。

ボスもはじめてのケアマネ部下だったことと、私がボスを見ると極度に緊張する状況(今は以前ほど緊張しなくなったものの、ボスがくるとやっぱり緊張するし、ボスも「もう性分だから仕方ない」と思っている節がある。)だったため、私が慣れるまで自分が仕事で関わっている事業所や病院に連れて行ってくれたり、他の部署の職員とご飯を食べる機会を作ったり、いろいろ心くばりをしてくれた。

そんなときに「ケアマネとしての姿勢」みたいなことについて話していた。そのときにボスの言葉に考えさせられた。

「ケアマネはね、個人のケアマネに利用者さんを依存させちゃいけないんだよ。だから『あなたがケアマネでよかった』という言葉は実は危険な言葉だと思う。」普段から性善説よりも性悪説を信じているというボスの言葉に、正直戸惑った。そして、この言葉について時折思い返してみようと考えた。

 

最近、後輩の様子を見て、ボスのこの言葉をよく思い出す。

後輩の詳細は省くが、利用者さんからの依頼を「いいですよ!」とこなす。それがケアマネの仕事ではなくても。それが本来は家族で解決できることであっても。それが自分の業務を圧迫していても。(ちなみに私も利用者さんや家族の状況を見て、どうにもしようがないときは、頻回ではないが業務外の仕事をすることはある。ただ「everybody, everythings, OK!!」ではない。)

 

利用者さんをケアマネに依存させないことは必要。ケアマネにすべて依存することは、利用者さんが持っている力を奪い取ってしまうことにもつながる。

万が一、自分がその利用者さんのケアマネを続けられなくなり、後任のケアマネがつく可能性が誰でもある。利用者さんが業務外の内容を後任にお願いしたときに「前のケアマネはやってくれた」となると。後任ができなければ、それが将来的にクレームにもなりかねない。「前のケアマネはやってくれたのに」と。

 

私自身を見る。

「あなたが私のケアマネでよかった」と利用者さんやその家族から言われたことはある。その度にボスの言葉を思い出す。彼らを私に依存させていないか?彼らから彼らが持っている力を奪っていないか?と。直接相手に「私があなた方の力を奪っていませんか?」と聞ければいいが、それは中々聞けない。推し量って、自分自身を見て、立ち止まったときに、機会があるときに、都度考えて接するしかない。

 

今の時点でのボスのことばに対する私の答えは

利用者さんが私(ケアマネ)に全面的に依存しないように、これからも気をつけます。

「あなたが…」の言葉をかけられたときは、まず素直にお礼を言いたい。その上でその言葉をずっと言ってもらえるように、私は精進します。そして、万が一のことも考えて、利用者さんや家族を別のケアマネに引き継ぐことになっても、後任が困らないように、を考えて仕事をしていきます。

 

ボス。考えさせられる言葉をくださって、ありがとうございます。

これからも緊張ばかりしている部下ですが、よろしくお願いします。

(本人には言えないので、ここで伝えよう。)

 

それでは、また。

 

koruri